どうも筆者です。
腹を割って話せる友だちってとても少ないです。
「(株)電通在籍時代に上司である“岸勇希”氏にセクハラをうけていた」。
そう告発したのは著名ブロガーでもあるはぁちゅうさん。今やブラック企業の代名詞ともいえる企業として有名な、大手広告代理店『電通』元社員であった岸勇希氏に対して、過去に受けていたと思われるセクハラ・パワハラなどによる性的暴力被害を告発したようですね。
はあちゅうさんも、たびたび、過激な発言で、自身のブログなどで炎上騒ぎをおこすことで知られているようですが、今回のセクハラ告発、一体その真相はどこにあるのでしょう。また、岸氏とはどのような人物なのか。とても気になるし、今回の一件、ああそうですか、と、やりすごすわけにはいきません。
岸氏とは?セクハラ疑惑の真相は?
今回、はぁちゅうさんの告発により、明るみになったセクハラ・パワハラ疑惑により、社会全体から集中砲火を浴びている岸氏。ネットでは「クズ」「クソ」など厳しい声も聞こえてきます。
https://twitter.com/k_keitarou_u/status/942266159247671296
(株)電通から2017年に独立。『(株)刻キタル』を立ち上げた。過去にも様々なクリエイティブで国内外の賞を多く受賞している、広告業界内では有名な方です。
この、社会的に実力が認められている岸氏の、今回のパワハラ告発の一件にとどまらず、日常的に「セクハラ・パワハラを行っていたことを知っている」と、一部の電通社員から証言されていることなどからも分かるように、岸氏の行動は業界的にも広く認識されていたといいます。
まだ記憶にも新しい、高橋まつりさんの時の事件をはじめ、このような事実を隠す電通という企業の体質にも驚かされますが、社員のひとり一人が、認知・黙認していたという事実に驚愕です。知っていたのにやりすごす。そのような体質の企業、人間の集まりだから、岸氏の中のモンスターも着々と肥えて大きくなっていったのかと思われても仕方がないように思います。
今回の告発内容、はぁちゅうさんは、7年間、この性的被害を受けていたという事実を、自分の心の中に押し込め、「自分のせい」にしてきたと言います。でもその考えは間違っていたことに気づく。そして、今の場所から進みたいとして、今回の一件に至ったと。でも前に進むために必ず必要になるもの。それが、『誰かの支え』です。
はぁちゅうさんを動かした『#MeToo』とは
はぁちゅうさんは『#MeToo』の存在によって勇気を授かり、一歩前に進めたとおっしゃっています。
その『#MeToo』とは性暴力を受けた被害者が語り、共有・理解するための命綱でもある『ハッシュタグ』のことだそう。
このハッシュタグは、ツイッターで『#MeToo』のハッシュタグを使い、性的被害を告発しようと呼びかけた、ハリウッド女優の行動から生まれたとのこと。社会的に知名度、発信力のある方の勇気から誕生したすばらしく価値あるタグ。
主にツイッターに使われるこの『#MeToo』というハッシュタグを用いて、セクハラ、性的暴力被害の悩みをツイートすれば、世の中の誰かに読んでもらうことができ、思いを共有できるしくみとなっているようですね。
元電通の岸勇希さんのセクハラ・パワハラについて証言した記事が公開されました。数か月に及ぶ取材中も、自分と相手の実名を出すことへの葛藤がありましたが #metoo のムーブメントが背中を押してくれました。リスクを背負って証言してくれた関係者の皆様に感謝しています。https://t.co/Ymy4UOiCpu
— はあちゅう (@ha_chu) December 17, 2017
社会から性的被害を無くすために生まれたこのハッシュタグですが、知らない人もまだ多いと思います。
性的被害に現在悩んでいる、過去に受けた被害に今も苛まれている、そのような方は、自分の殻に閉じこもらずに、ぜひ、このハッシュタグをつけて、少しずつでもいいから、ささやいてほしい。その先には、必ず傾聴してくれる人が世の中に沢山いる、ということを身をもって感じて欲しいと思います。
これは、悩みの解消のために、まずやってほしいことの一つ『だれかに話す』という勇気ある一歩。
この一見簡単に見えることが、実は、『できない』ものです。もちろん、筆者もそのうちの一人です。つい、自分を責めたり、自分でくだらないことだと決めつけたりして言えなくなってしまいますよね。
でも、誰かに聞いてもらい、共感してもらえるだけで、一人で抱えていた悩みという“荷物”は、半分の重さになることが、過去に何回もありました。
それは、自分の周りにいる誰かがいてくれたからに他なりません。自分だけで解決しようだなんて、所詮無理なんです。そんなに人間だれしも丈夫に、賢くできていません。自分の中で増幅していったキズではありますが、そのキズ口をだれかに見てもらうだけで心はとても軽くなるものなんです。
性的暴力によって悩んでいる方がいたら、ぜひ、とにかく、誰かに話してみませんか?
直接話す勇気がでないのであれば、今回のはぁちゅうさんのようにTwitterで『#HeToo』のハッシュタグをつけて、ぼそっとつぶやいてみませんか?
その勇気ある一歩を踏み出した先には、広大な宇宙が、多くの人があなたに手を広げて待っています。
最後に
今回の、はぁちゅうさんから岸氏への、セクハラ・パワハラ告発。もちろん両者とも、言いたいことや、真相めいたものがそれぞれ違うとは思いますし、どちらが本当のことを言っているのか、真相が分かるはずなんてありません。
しかし、今回の、はぁちゅうさんからの告発により、条件反射的に発せられた岸氏の謝罪文みたいな説明文を見た限りでは、上司と部下との関係性を、そもそも理解しきれていないように、少なくとも筆者は感じましたし、ネットの声にも多く見かけることがありました。
「謝罪よりも保身の意図を強く感じます。一方的に公開されたことで、当事者同士で、すでに片が付いたことだと傍目に認識される。まるで友人、先輩としての立ち位置からの行き違いであったかのように印象操作」 #はあちゅう セクハラとパワハラを証言 #岸勇希 https://t.co/MKz1nrU3wU
— みぅ (@miuSleeping) December 17, 2017
反省している、猛省している、謝罪したい、と綺麗な言葉を並べながらも、長々と『理由があって』行われたと、言い訳している子どものように写りました。
それも、先述の通り、本当か嘘かなんて、分かるわけないじゃないですか。だったら、公に出す文章としてそれが正しい対応としての言葉選びだったのか、と言われると疑問符がついてしまう。
謝罪したいのなら、謝る。それだけでいいのでは、と自戒の念を込めながら述べさせていただくとともに、今回のはぁちゅうさんが勇気を振り絞って歩み出したこれからの人生を応援していきたいと思います。
はぁちゅうさんの、ブログなどでの今までの言動に、理解に苦しむ部分ももちろんあります。ありますが、今回の一件に関して生み出されたメッセージは、いい意味で、はぁちゅうさん自身の問題だけに止まらなくなったという事実。この一点に尽きます。
世の中の性的被害を受けている方たちに、このような発信力のある方が、先んじてくれるのは本当に素晴らしいことだと思います。