どうも筆者です
アイススケートといえば伊藤みどりさんの時代です。
さてさて、トリプルアクセルが魅力の紀平梨花選手や、本田真凜選手の活躍に、女子アイススケート界が沸いていますね。浅田真央さんが引退されて少し寂しくなっていましたが、とても嬉しいご活躍です!
特に、紀平梨花選手が、『2017年フィギュアスケート全日本選手権』第1日目で、女子SPでのトリプルアクセルを成功させたニュースには驚きました。なんと2015年のGPファイナルで浅田真央選手が成功させた以来の快挙とのこと!果敢なチャレンジ精神に胸が熱くなります。
この時着ていた、淡い黄色の衣装、とても印象的でした。
ジャンプやスケーティングなど、スケートの技術はもちろんのことですが、選手をさらに、より美しく魅せるためには、衣装も大事な要素のひとつですよね。
曲のもつイメージや、それにのる選手の感情を、最大限に引き出し、表現を実現させようとする、この『衣装』という魔法のアイテム。
紀平梨花選手や、本田真凜選手の衣装をデザイン、制作されている方とは。
紀平梨花や本田真凜の衣装デザイナー伊藤聡美さんという方
紀平、本田両選手の衣装をご担当されているのは、デザイナーの伊藤聡美(いとうさとみ)さん。
高校卒業後、数多くの服飾デザイナーを輩出されている服飾専門学校『エスモードジャポン』に入学。
そして、イギリスの『ノッテンガム芸術大学』へ留学されています。
帰国後、社交ダンス衣装の制作でも有名な『Chacott(チャコット)』におつとめになり、2015年に独立された、新進気鋭の若手デザイナーさんです。
羽生選手をはじめ、様々なトップフィギュアスケーターの衣装を多く手がけられるほど、スケート選手たちから信頼を得ていらっしゃるようです。
そんな、伊藤聡美さんに、紀平梨花選手、本田真凜選手も信頼を置いているのですね。
普段のお二人もとてもかわいいのですが、氷上にて華を咲かす姿も魅力的です。
彼女たちの心を映し出しているかのような、可憐な衣装が胸に残ります。
紀平梨花さんが2017年全日本選手権で身に付けていた衣装は
トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を豪快に決めた紀平梨花さんが身に付けていた衣装と思われる情報が伊藤さんのツイッターで拝見させていただくことができました。
衣装製作
紀平梨花選手
(SP&FSデザイン案:紀平選手)ありがとうございました。 pic.twitter.com/GjJeLwPNv8
— satomi ITO (@StmitoD) December 14, 2017
まずは、フィギュア全日本ジュニア選手権で紀平梨花さんが身に付けていたピンクの衣装。
そして、フィギュアスケート全日本選手権での衣装。
とても似てますよね。淡いイエローと胸元に輝く装飾がとても綺麗で印象的です。
伊藤聡美さんはデザインされる際に、空の色や夕焼けの色など、自然が生み出す色からインスパイアされるとお話しになっていたことがありました。
この淡いイエローも自然から導かれたカラーなのかと想像すると、また違う楽しみ方もできますね。
伊藤聡美さんがフィギュアの衣装デザインをするきっかけとなった人物は
きっかけとなった人物、それはフィギュアスケート界最大の功労者と言っても過言ではない、あの『浅田真央』さんなのだそうです。
イギリスの『ノッテンガム芸術大学』に留学されているとき、伊藤さんは言葉の壁などの影響からか、卒業コレクションが不振に終わるなど、辛い時期があったそうです。その時、伊藤さんを救ったとされるのが浅田真央さん。
もとより好きだった浅田真央さんの演技を何度も観ることで、やりたいこと、則ち『フィギュアスケートの衣装』制作を始めようと思ったとおっしゃっています。
人生において、自分を奮い立たせてくれるものを常に探していたのかもしれません。
辛いとき、自分を深く見つめると、そこに浅田真央さんがいた。
そのような、ご自身の体験もクリエイティブに活きている、そんな気もします。
選手のことを、深く深く見つめることで、あのような素晴らしいデザインが生み出されているのかもしれません。
まとめ
紀平梨花選手や、本田真凜選手のポテンシャルを、十分に発揮するための重要な役割を担っている衣装。
今回、伊藤さんを知り、これからこの素晴らしいデザイナーの作品を見るのがすごく楽しみ!
と、思っていたのですが、これからは、フィギュアスケートの衣装製作だけではなく、クオリティを上げるためにも制作数を制限していくとのこと。
残念ではありますが、自分を常にバージョンアップさせるかのような新しい物作りへの姿勢は本当に素晴らしいですね。これからは、新体操の衣装制作にも意欲的なのだそうです。
衣装だけでなく、そんなアーティストとしての姿勢も勉強になる伊藤聡美さん。今後のご活躍が本当に楽しみです。