撮影現場に欲しい!人間の“うつわ”の大きさが必要な 3つの理由

 

「また今年もパンフレットの制作おねがいします」

 

こういうのほんと嬉しいです。

一度デザインさせていただいたお仕事で

継続してご依頼いただけるんですよ。

涙がでちゃいますね。

 

加工食品を紹介する4種類のカテゴリに分けたパンフレットと

派生した新商品カタログ5点。

今年もまたふじぴー家で商品撮影が行われました。

 

撮影は友だちのカメラマン。

フードスタイリングはおくさん。

このチームで撮影は行われます。

 

このチームが、このチームがいてくれるからこそ

すばらしいパンフレットを創らせていただけています。

 

 

さて

きょうも机のうえに

撮影用のたくさんのうつわたちがならんでいます。

 

 

ふじぴー家がちょうどいい

 

 

1.調理が必要なので

 キッチン、道具、冷蔵庫があるところがいい。

 

2.ぼくが提案したデザインコンセプトに

 自然光でナチュラルな雰囲気が必要。

 また、わが家にある木の食卓がイメージ通り。

 

3.食器についても

 わが家にはなぜかいろんなデザインの食器が

 豊富に揃っていて(いつのまに…)

 それら食器とクライアントさんの食品との組み合わせが

 ぴったりはまっている。

 

そんな3つの理由から、商品撮影は

いつもふじぴー家で行うことになります。

 

スタジオ借りるのももったいない、ってのもあるし

撮影に必要な食器を

梱包・開梱・梱包・開梱を

くり返すのもめんどうですしね。

 

 

 

 

 

ココロがもってかれるハードさ

 

 

商品点数は20点ほど。

すくないですか?

しかも

この点数を撮りきるために4日かかっています。

遅いですか?

 

このクライアントさんの商品は

ただむちゃくちゃおいしいだけではなく

他社さんが模倣しちゃうくらい個性・特色がキラッキラ。

食べるシチュエーションやターゲットとなる人物像がちがいます。

 

そんな個性たちを最大限活かすため

それぞれ、1つひとつの商品に対してそれぞれのセットを

まるで映画の一場面を切り取ったかのように

作り込むことになります。

 

 

たとえばこんな感じでしょうか。

 

 

夕方

小学3年生の鍵っ子の子どもが小学校から帰ってきた。

「おかえり」とお母さんは出迎えた。

子どもは驚いた。

いつもこの時間にいるはずのないお母さんが

今日はいる。

はしゃぐ子ども。

お母さんは、いつも夕方まで仕事が忙しくて

日々、あまり遊んであげられなかったことを

申し訳ないな、と思っていた。

だが、今日たまたまお休みがとれた。

夕飯までまだちょっと時間がある。

よし、きょうは手作りのデザートを作って

久しぶりにいっしょに食べよう。

おいしいおやつを食べながら

たくさんお話しをしよう。

 

 

 

うそでしょ?と思いますかね。

ほんとうです。

ここまで考えてひとつの場面を作り込みます。

これがすべてクライアントさんや

コンシューマー、取引各社に伝わっているかどうかは

わかりませんが 笑

 

 

 

このような撮影風景が

各回、日の出から日の入りまで行われます。

ずっと気を張り詰めながらなので

体力以上にココロがもってかれています。

 

そんな逆境な撮影現場で

大切なもの。

それは

心のうつわがでかい人だ。

そんなうつわのでかい人が必要なワケが

3つある。

 

 

まずはそのひとつ。

 

①引き出しの多さが“うつわ”のでかさ

 

 

クライアントさんはとてもやさしく

ぼくのデザインやコンセプトを

たいへん気に入ってもらえているので

仕上がりはおまかせいただいています。

なのでNGってのはほとんどありません。

それとは別の問題で

当初書いたように撮影は自然光。

丸1日あるとはいえかなり時間が限られています。

 

 

 

 

フードスタイリストのおくさんは

撮影する食品は、完成された料理の状態ではなく

あくまでも“素材”なので必要な調理を。

クライアントさんから食べ方、加工の仕方の指示の提案は

一通り示していただいていますが、それとは別に

新しい食べ方の提案もお願いされていいますので

それぞれの商品に対してかなりの

クリエイティブ力が必要。

 

 

カメラマンさんは

調理された商品に対して

ターゲットとなる人の目線やシチュエーションを意識しながら

ていねいに撮影していきます。

ライティングやカメラを固定し、いわゆる物撮り形式で

パッシャパッシャ撮っていくという撮影ではないので

臨機応変、あらゆる引き出しから

ノウハウを引っ張り出しながらスピーディーにクリアしていきます。

 

 

うーん、完璧だ。

すばらしい。

 

ぼく以外…笑

 

 

②“うつわ”がでかい人がピンチを救う

 

 

ぼくが当初描いていたシチュエーション。

実際に撮ってみたら

ぜんぜんイメージと違った、なんてことが

頻繁にあります。残念ながら。

 

時間がないのに作り込みなおしたり

撮影し直したり。

そんな脳内がフル回転し

オーバーヒート寸前で

苦しい状況に追い込まれて

この方たちはへこたれません。まったく。

笑顔を絶やしません。

ピンチをすべて笑いに変える能力があります。

 

窮地に立ったとき

そのときこそ

それぞれのクリエイティブ力であり引き出しであり

うつわの大きさがわかりますね。

それどころか

その窮地を楽しみ

撮影の雰囲気を盛り上げることができる

そんなチームですからね。

だからいいクリエイティブづくりができているのだと

いつも感謝しています。

 

 

 

③なぜかクライアントさんの“うつわ”も大きくなる

 

必死の強行撮影の中

みんな和気あいあいとすばらしい撮影を続け

質の良い写真を生み出していると

最初不安を抱いていたクライアントさんも

どんどん間口が広がり

ぼくらへの信用ががんがん高まってくる。

そうなるとさらに

チェック機能もフル回転。

潤滑油がだくだく注がれるのが目に見えるように

すごく撮影がスムーズに運びだすのだ。

 

カメラマン、フードスタイリストによる

影響も計り知れないが、それよりも

これはやはり

人間のうつわの大きさをもともと持ち合わせていなければ

生み出すことのできない“共感力”によるもの。

 

 

 

まとめ

 

類は類を呼ぶという。

ほんとうに面白いくらい

すばらしい人材とすばらしいクライアントさんが

この場によくぞ集結したものだ。

 

吟味に吟味を重ねて

アサインした努力が報われる。

 

 

いやほんと

食べ物の撮影っていいですよ。

とくにこのクライアントさんの商品の

美味しさったら…。

もうたまりません。

 

そのおいしさも

潤滑油になってくれているのだろう。

 

今回撮影された商品たちも

大きなうつわたちに包まれ

パンフレットの中でリラックスして

いい表情をしています。

 

ぼくも、まいにち

大きなうつわたちに受けとめてもらいながら

笑って毎日生かせてもらっているんだなあ。

 

撮影がおわり

ぼーっと机のうえにならんでいる

色とりどりのうつわたちを見ていたら

そんなふうに思えたのでした。

 

こういうふとした気づきが

いづれ

なにかのデザインコンセプトとなって

活きるときがくるのです。

 

 

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