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妊婦加算が分からない!なぜ高くなる?必要な理由とは何?負担額は?

 

どうも筆者です。

2018年4月に行われた

診療報酬改定により新設された『妊婦加算』。

改悪とも呼ばれる厚生労働省が設けた制度に

不満を抱く妊婦さんを中心に多くの女性が

声をあげているようですね。

 

筆者家では経済的にこれ以上

子供を授かろうとは考えていませんが

今まさに妊娠中という方には

リアルに感じているのではないでしょうか。

 

もし、昔だったら

え!何で!?

いちばん大変な人をなぜいじめるの?

ってなってたと思うんですよね。

 

ではなぜ、あからさまに弱者を虐げるような

診療報酬を上乗せするような制度を設けられたのでしょうか?

もちろん専門家ではないのですが

調べていると、医療機関の事務の方への説明であったり

賢い方々がなんか難しいこといっぱい書いてくださっていたので

ざっくり派の筆者、まとめてみました。

 

 

 

診療報酬とは?点数ってなに?

 

診療明細書にある点数。これが診療報酬算定のための数字になります。

 

 

医療保険から医療機関に支払われる

治療費、これを診療報酬と呼びます。

 

医療行為は点数で決められていて

問診などの基本的な診察。

血圧測定など簡単な検査や処置、入院、手術、投薬など

1点10円として算定しています。

そして点数から出された診療費用の中から

自己負担分3割の費用をお医者さん(医療機関)に支払います。

※就学前の子どもと70歳から74歳は2割、

 75歳以上は1割負担。(70歳以上でも現役並みの所得がある場合は3割)

 

この点数が、妊婦さんの場合

通常より、最高75点加算されてしまう制度が

2018年4月から新設された『妊婦加算』という制度です。

 

つぎに妊婦加算点数』について確認していきます。

 

 

 

妊婦加算ってなに?妊婦が加算される点数は?

 

数字がどのような基準で決められたのかまでは置いておいて

とりあえずザックリというと

 

妊婦さんがなにかしらの病気になり

初めてお医者さんにかかった(初診)場合

妊婦加算という名目で、所定の点数に75点加算されることになります。

 

また、再びお医者さんにかかった(再診)場合は

妊婦加算として、38点が加算されます。

 

  加算点数
初診 +75点
再診 +38点

 

 

 

 

診療報酬は1点10円なので

単純に

初診で、10円×75=750円。

再診で、10円×38=380円。

上乗せされることになります。

 

※自己負担3割の場合、初診で約230円、再診で約110円増えます。

 

この金額が大きいのか小さいのかは個人によりますが

そもそも、他の人より上乗せされる!ってこと自体が

受診する側からすると、到底納得いきませんよね。

 

 

 

妊婦加算は休日・時間外はもっとすごい!(泣)

 

そう、休日や時間外、深夜はまたさらに

妊婦加算がアップします!

 

11

妊婦に対して初診を行った場合は、妊婦加算として、75点を所定点数に加算する。

ただし、注7又は注11に規定する加算を算定する場合は算定しない。

12

産科又は産婦人科を標榜する保険医療機関(注7のただし書に規定するものをぼう除く。)

にあっては、夜間であって別に厚生労働大臣が定める時間、

休日又は深夜(当該保険医療機関が表示する診療時間内の時間に限る。)において

妊婦に対して初診を行った場合は、注7の規定にかかわらず、それぞれ200点、

365点又は695点を所定点数に加算する。

 

15

妊婦に対して再診を行った場合は、妊婦加算として、38点を所定点数に加算する。

ただし、注5又は注16に規定する加算を算定する場合は算定しない。

16

産科又は産婦人科を標榜する保険医療機関(区分番号A000に掲げる初診料

ぼうの注7のただし書に規定するものを除く。)にあっては、

夜間であって別に厚生労働大臣が定める時間、休日又は深夜(当該保険医療機関が表示する診療時間内の時間に限る。)において

妊婦に対して再診を行った場合は、注5の規定にかかわらず、

それぞれ135点、260点又は590点を所定点数に加算する。

(引用元:厚生労働省)

 

と、まぁ難しいことがいっぱい書いてあるわけですが

要はこういうことです。

 

【初診】時間外の妊婦加算点数 +200点
【初診】休日の妊婦加算点数 +365点
【初診】深夜の妊婦加算点数 +695点

 

【再診】時間外の妊婦加算点数 +135点
【再診】休日の妊婦加算点数 +260点
【再診】深夜の妊婦加算点数 +590点

 

695点って。。。

6,950円ってことですか!

 

ちょ、ひどくないすか!?

妊婦いじめかよって言いたくもなりますよね。

 

ん〜。。

ほんと、これから日本経済を動かしていこうという

大切な命を育んでいる妊婦さんたちに

なーんでこんな仕打ちをするのでしょうか?

 

 

妊婦加算が必要な理由とは何?妊婦は医者が困るから?

 

 

妊婦さんが受診した場合、ふつうの人(ふつうって言い方もヘンですが)より

診療費が高くなってしまう

 

ってとこまではわかりました。

まったく納得できませんが。

 

ではなぜ妊婦さんに負担させるの?

ってトコロが重要なのですが

 

これまたざっくり説明すると

ある意味、特別な身体をもつ妊婦さんに対して

お医者さん側が、投薬などに気を使わなくてはいけない。

調べていくうちに、『妊婦加算』って

妊婦さんの大切な体のための『気づかい料』なのかなぁと。

 

 

国立国際医療研究センターの医事管理課長

須貝和則さんのお話しによると

 

その背景には、どうも妊婦を避ける医療機関があって、

妊婦を「産婦人科で診てもらってください」

帰していることが少なくない現実があるようです。

医療機関側には妊婦に何かあっても対応できない、

余計なリスクを避けたいという気持ちもあるのかもしれません。

実際、妊婦に対しては、放射線画像検査を避けることはもちろんですが

処方にも気を遣います。

厚生労働省には、そこに加算というアメを与え、

体制を変えようという狙いがあるのかもしれません。

(記事参考:病院経営事例集

 

 

いるいる。います。

ママ友、パパ友からいっぱい話聞いています。

 

実体験がある方も多いと思いますが

筆者家もいろいろあって、何度も奥さんと病院にいきましたが

妊婦さん診たくない病院って多いんですよね。

なんか冷たいっていうか。

 

でも冷たいんじゃなくて

しっかりと『産婦人科でみてもらってください』っていう

意味だとも判断できます。

 

 

 

 

 

ま、気持ちも理由はわかるけど、でも

結果的に妊婦さんがイヤな思いをするなんて

本末転倒な話だと思うんですけどね。。。

 

 

 

妊婦って言わなきゃ大丈夫?妊婦の判断はどうしてるの?

 

4月から診療報酬改定されたことで

医療機関に従事する方々に説明会がしっかり行われたそうですが

未だに妊婦さんの取り扱い(言い方悪いw)に

現場である医事課の方たちの困っている声も多くあるほど

まだまだ周知徹底されていないようです。

 

こんな、現場の方々にも『?』マークが生まれるほど

意外と線引きが難しいところがあるようですね。

 

その理由としては

妊婦であることを医師が判断しなくてはならないから。

これが一番ネックなのではと個人的に思っています。

 

お医者さんが、妊婦加算を可能するためには

妊婦さんが妊婦さんであることを

診察で判断しなくてはいけない。

 

でも、ここがポイント。

 

妊婦さんは

妊娠反応検査の結果や

母子健康手帳の提示はしなくていいんです。

 

じゃ、妊婦って言わなきゃいいじゃん。

 

そうです。

妊婦加算による自己負担が増えることがイヤだから

妊娠していることを隠す患者さんが出てくることでしょう。

初診で記入を促される問診書にも、妊婦であるか有無欄が無い病院って

現在ではまだ多いみたいです。

 

ま、ふつうであれば初診の問診時に

判断されると思いますけどね。

 

また、今の時代はIT社会。

ひとり一人の身体の状態が一発で分かる

電子カルテってものが普及してるんですよね。

 

でもその電子カルテが

常に更新されているかというと

必ずしもそうでない場合もあるようで

ふつうのからだとみなされる、また逆に

出産後も電子カルテが更新されておらず

妊婦加算されてしまう危険性もある。

 

そりゃぁ

医師や医療事務科も

敏感にならざるを得ないかもしれませんね。

 

 

病院側が考えなくてはいけないことは

まだまだまだまだまだまだあります。

機能強化加算、算定要件、施設基準。

初診では妊娠してなくて、再診に訪れた場合に妊娠していた場合や

流産した場合など、その他にもいろいろあるようです。

 

 

ま、でもとりあえず

私たち患者側が知っておかなくてはいけないことは

こんなところでしょうか。

 

くわしくは、かかりつけのお医者さまに聞いたり

今回の記事作成のために参考にさせていただいた

先述の須貝和則先生のホームページがとても分かりやすくて素晴らしかったので

ぜひご参考になさってください。

 

診療報酬請求最前線

 

 

 

妊婦加算制定でネットの声は

 

https://twitter.com/gen_3_3/status/1038015102891450373

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018年12月13日の報道では

70%以上の方が知らないレベル…。

まだまだ周知されていない状況のようです。

 

引用元:NNN

 

 

 

【12月19日追記】妊婦加算制度が凍結決定!いつからなくなる?

 

また、2018年12月13日の報道では

自民党厚生労働部の

小泉進次郎厚労部会長が

「容認できない」と制度の見直しを進めていました。

 

引用元:NNN

 

 

そして!

2018年12月19日(水)、

来年、2019年1月1日から

『妊婦加算』の制度が凍結されることが正式に決まったようですね!

 

妊婦が病院で診療を受けると上乗せされる「妊婦加算」が

来年1月1日から凍結されることが正式に決まりました。

妊婦への丁寧な診療を目的につくられた「妊婦加算」は

医療機関側には増収となりますが、患者側は自己負担額が増えるため

「妊婦税だ」などの批判が相次いでいます。

与党からの要望も受け、根本厚生労働大臣は先週、凍結する方針を示し

19日に開かれた「中医協」で正式に了承されました。

来年1月1日から凍結されますが、協議会は

「必要な調査・検証が行われないままに凍結との

諮問が行われたことは極めて異例」としています。

また、委員からは「患者側の視点が欠けていた」

「議論が不十分だった」などの意見が出た一方で

「政治によって凍結されることはあってはならず

中医協のあり方自体が問われる」との意見も出ました。

(記事引用元:JNN)

 

やっぱりな、といったところでしょうか。。

 

しかし

診療する側のリスクが高いことは変わらないので

敬遠されることは続くのかもしれません。。。

 

『妊婦加算』の制度自体は必要なのかもですね。

 

名前を変えて、

妊婦さんが負担するのではなく

また違うカタチで医療機関に差額が支払われるなど

医療機関が妊婦さんへ優しくしてくれるような

新たな制度を作るべきかもしれませんね〜。。。

 

難しいとは思いますが^^;

 

 

 

 

妊婦加算についてまとめ

(画像引用元:Twitter)

 

その筋の専門家ではないので

勘違いなどがあるかもしれませんが

まとめてみると

 

初診での妊婦加算点数は75点。

再診での妊婦加算は38点。

妊婦であることを患者側は証明・書類等提示しなくてもいい(?)。

 

って感じでしょうか。

正確な情報はかかりつけのお医者さまに

お尋ねいただければと思います。

 

いやぁ、こんな制度が制定されるだなんて

少子化、少子化って言われているこの時代に

逆行していますよね〜^^;

 

少子化の根本的な理由はもっと違うところにあるとは思いますけどね。

 

 

日本を支える命を育まれる妊婦さん。

暑い夏の日には人一倍汗をかいたり、

妊娠初期にはつわりなどいきなり苦しい時期にあったり

一つ一つの行動が大変になりますよね。

大変だとは重々承知しておりますが

すべてのお医者さんが死ぬほど優しいってわけではないのはしょうがない事実。

なんとか、なんとかがんばってくださいね!

不特定多数の方ですがすべての妊婦さんを筆者は応援しています♪