ふじぴーの建築探訪 〈富山編〉その1 『富山県美術館』内藤廣

 

毎年恒例ふじぴーの建築探訪。今回の探訪先は『富山』です。

世界一と称されたスタバのある環水公園の横にできた『富山県美術館』にオープン初日にかけつけました。式典も行われており、建築家の内藤廣さんもいらっしゃって、ご挨拶させていただくことができました。

ユニフォームデザインを手がけられた『三宅一生』さん。美術館のロゴマークデザインを手がけられたグラフィックデザインの神様『永井一正』さんにはお目にかかれなかったのは残念でしたが、開館告知ポスターを手がけられた『佐藤卓』さんにも会えたし、ふじぴー死ぬほど感動。。もう死んでもいい。。いやまだ死にたくない。。

 

 

初めてのミーハー的探訪

すでに何度か訪れている富山。建築探訪として来たのは2回目になります。しかし、「新しく建てられたから」とか、『新建築』(新建築社)に載っていたから、とかのミーハーな理由で、建築探訪を行ったことが今まで一度もありません。

しかし今回、訪れた建築たちの中で新しく建てられたという作品は2建築。

今まで誰かが行ったことがあり、評判や素晴らしい写真などをもとに訪れてみたくなる、といった動機付けがまったくない新しい経験です。

情報やクチコミ、建築写真が、書籍はもちろんのこと、ネット上にもほとんど存在しない建築探訪にドキドキわくわく。いままでと違う好奇心に駆り立てられながら、眠い目をこすりながらふじぴーは夜明け前から車を飛ばしたのでした。

 

 

 

建築家は『内藤廣』氏

内藤廣(ないとうひろし・内藤廣建築設計事務所)

他の有名どころの建築作品といえば、安曇野にある『ちひろ美術館』も代表作として名が知られていますね。もちろんこちらもふじぴーの大好物です。

ふじぴーが、その他に好きであり訪れた作品として高知県にある『牧野富太郎記念館』があります。

牧野富太郎(植物学者)の思いと内藤さんの思いが強く共鳴しあっている作品です。サスティナビリティー(持続性)を軸に置き、人間と自然との共生・持続を意識した、空気のきれいな山の上に建つ、美しいラインで組まれた木をふんだんにつかった造形が魅力の建築。

総じて、内藤廣さんの作品たちには、個性的な造形というよりも、建築構造や土地の特性を重視する建築家さんという印象を受けますね。

どの作品も地域社会に寄り添ったデザインが魅力的です。

 

 

ロゴマークデザインは『永井一正』氏

 

 

2つのさんかくと、下に勢いよく伸びているお月様のようなフォルム。その3つの要素で構成されたデザインが印象的な富山県美術館のロゴマークデザイン。こちらをデザインされたのは、グラフィックデザイン神々の中のお一人、『永井一正』さんです。

TOYAMAの頭文字のT、アート(Art)のA、そして、デザイン(Design)のD。

それぞれのアルファベットをシンプルで抽象的なフォルムに再構築し、それら3つの要素を組み合わせ構成することによって、アートとデザインを繋ぐ場を表しているそうです。カラーコンセプトは、上部の明度の高いブルーは『白く輝く立山連峰が映える空』を。そして、下の半円に用いられた濃いブルーは『深く豊かな富山湾』をあらわし、その組み合わせによって、雄大な富山の自然を表現しています。

 

 

地域に寄りそう富山県美術館

この富山県美術館、立山連峰、公園、市街地を広く眺めることができるように大きなガラスの開口部が設けられていました。

 

 

外観・内観ともにアルミと木の素材が使われているのですが、これらの素材は、富山の地場産業・素材が用いられているそうです。

大きなガラス開口部や柱の少ない大空間の実現により、富山のすばらしい景色を最大限に取り込めるようになっています。内藤さんはこの空間を実現するために、技術的にかなり難易度の高い構造設計を選択されたようです。実際は、構造設計者が頭を抱えるのだと思いますが笑

『オノマトペの屋上』も富山を一望できて楽しかったなぁ。

 

富山県美術館自体はランドマークではなく、公園や風景の一部としての建築を目指している、そう感じました。あくまでも建築は器。主役は、地域の自然と市民だということですね。

 

 

まとめ

富山県に素晴らしい建築がまた一つ増えました。建物のすばらしさだけでなく、また来たいと思わせる建築ですね。富山に訪れるのは、建築目的だけでなく『食』の魅力も理由のひとつです。ふじぴーが出あったおいしい食べ物たちやお店もまたご紹介していきたいと思います。

 

 

富山県美術館

富山県富山市木馬町3-20

9:00〜18:00 毎週水曜日休館(祝日除く)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です